グルジア民謡概説

謡に映る人と文化

スタイルノート
久岡加枝　

• 価格: 3,520円（本体3,200円＋税）
• 発行年月: 2020年08月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784799801871

内容情報

[BOOKデータベースより]

１００以上のグルジア（ジョージア）民謡を紹介。民謡のテキストの和訳と解説（一部対訳付）をジャンル、地域ごとにまとめた。

第１章　各地方の民謡紹介―多様性と共通性（諸地域の民謡；都市の民謡；北コーカサス諸民族の民謡―グルジアとの共通性を踏まえて）
第２章　民謡の歌詞とそのテーマ―宗教・歴史・文化など（生活・風俗に関するもの；農業・自然に関するもの；宗教的儀礼に関するもの；婚礼に関するもの；恋愛に関するもの；生活苦・一揆、嘆き、教訓を歌ったもの；武勇・戦に関するもの；１９世紀以降の創作によるもの）
第３章　代表的な民謡歌手と演奏グループ―録音案内つき（代表的な民謡歌手；代表的な演奏グループ；録音資料―ＣＤおよびストリーミング）

[日販商品データベースより]

グルジア民謡とは、最近ジョージアとして知られるようになった国の人々の間で古くから歌い継がれてきた歌である。古代よりグルジア（ジョージア）の人々の間には、天然痘などの疫病が流行した際や、干ばつなどの自然災害に見舞われた際に回復を祈願する目的で、集団で歌を歌う習慣が根付いてきた。本書では、現在もグルジア（ジョージア）で歌い継がれる病の治癒歌や長寿を讃える歌をはじめ、雨乞いの歌や労働歌、恋歌、ふざけ歌、武勲を讃える歌など１００以上の民謡を和訳とともに解説した。また、旋律や多声部合唱の様式、伴奏に用いられる民俗楽器などについても各地域集団ごとに紹介し、さらにグルジア（ジョージア）とその周辺の北コーカサス諸民族の音楽文化の共通性のほか、著名な歌手やディスコグラフィーについても述べている。グルジア語の民謡の一部楽譜・対訳も掲載した。出版社サイトでサンプル音源を聴くこともできる。