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- 怖い仏教
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- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2020年04月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784098253623
[BOOKデータベースより]
「阿弥陀女子」に「御朱印ガール」、「イケメン仏像ランキング」。現代日本の仏教界にはなんとも長閑な景色が広がるが、古代インドの言葉で書かれた仏教の聖典を紐解くと、世界は一変する―。どうにも性欲を抑えられないブッダの弟子たち。死体を見つめ続ける修行。ブッダの教団を貶めようとする陰謀の数々。仏典の背後に見え隠れする「危険なまでに人間的なドラマ」から、日本人の知らない「仏教の本質」が見えてくる。
第1章 異端ブッダの誕生
第2章 「無常の教え」の真相について
第3章 ブッダはなぜ妻を棄てたか?
第4章 教祖ブッダの「コワイ教え」
第5章 ブッダのあぶない弟子たち
第6章 祇園精舎はスキャンダル天国
第7章 日本仏教の正体
残酷でエログロに満ちた仏教の原風景
仏教といえば、「悟りをめざす清らかな教え」というイメージを持っている人が多いと思います。ところが、仏教のはじまりは、そんなイメージとは正反対。
あまりに人間臭く危険なドラマに満ちていました。
たとえば、ブッダからして、仮面夫婦状態の末に、妻を捨て去った元王子。そして、弟子たちといえば、美女の死体に欲情する者あり、獣と交わるものあり、お寺に放火して逃げ出す者あり。おぞましい姿ですが、これこそが人間であり、また、仏教の原風景でもあるのです。
本書では、修行者の戒律をまとめた仏典『律蔵』などを手がかりに、恐ろしくも人間味溢れる仏教の真の姿を紹介します。
<著者プロフィール>
平野/純(ヒラノ/ジュン)・・・1953年、東京生まれ。作家・仏教研究家。東北大学法学部卒業。1982年「日曜日には愛の胡瓜を」で第19回文藝賞受賞。作家活動と平行してパーリ語、サンスクリット語を習得し、仏教(特に仏教理論と現代思想の関わり)を研究。著書に『謎解き般若心経』『はじまりのブッダ』(ともに河出書房新社)、『裸の仏教』『ブッダの毒舌 逆境を乗り越える言葉』(ともに芸術新聞社)などがある。
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