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講談社学術文庫 2607
講談社 時枝誠記
点
ヨーロッパの言語学に依拠した国語学に抗して独自の体系を築いた時枝誠記(一九〇〇‐六七年)。人間の心の中で起きる言語の働きに注目し、「言語過程説」と呼ばれる理論を築き上げた稀代の学者が、日本語を具体的に分析し、解説したのが本書である。「口語篇」(一九五〇年)と「文語篇」(一九五四年)を一冊に収録した初の文庫版。
第1章 総論(『日本文法文語篇』の目的;口語・文語及び口語法・文語法 ほか)第2章 語論(詞;辞)第3章 文論(国語における用言の無主格性;文の構造 ほか)第4章 文章論(文章論の課題;連歌俳諧における附句による文章の展開 ほか)
日本を代表する国語学者の代表作「口語篇」(1950年)と「文語篇」(1954年)を1冊に収録した初の文庫版。ヨーロッパの言語学に依拠した明治以降の国語学に抗して独自の体系を築いた稀代の学者・時枝誠記(1900-67年)。人間の心の中で起きる言語の働きに注目し、言語を実体的な対象として捉えることを拒む時枝は、文の構成要素となってそれに対応する意味を生み出す「詞」と、それを心の中で生きさせる働きそのものである「辞」を区別する。そして、「辞」が「詞」を包含し、そのまとまりがより大きなまとまりに包含されていく「入れ子構造」を基本に据え、「言語過程説」と呼ばれる独自の理論を築き上げた。言語過程説は『国語学原論』(1941年)として発表されたが、この一般理論は具体的な日本語を説明できなければ、単なる理論で終わってしまう。だから、時枝は口語と文語のそれぞれについて、文法の詳細な解説を形にする必要があった。それこそが、本書にほかならない。「時枝文法」の全容を明らかにした本書は、日本語に潜む文法の実相を、広い読者に向けて、全力で説き明かそうとした渾身の作であり、日本語について考える上で避けて通ることのできない不滅の古典である。読みやすさに配慮して旧字体は新字体に変えつつも、かな遣いについては時枝自身が望んだ「旧かな遣い」を保持した本文庫版を、前田英樹氏による情熱あふれる「解説」とともに味読する喜び。【本書の内容】[口語篇]はしがき第一章 総 論第二章 語 論第三章 文 論第四章 文章論[文語篇]はしがき第一章 総 論第二章 語 論第三章 文 論第四章 文章論注意すべき動詞活用例解 説(前田英樹)
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[BOOKデータベースより]
ヨーロッパの言語学に依拠した国語学に抗して独自の体系を築いた時枝誠記(一九〇〇‐六七年)。人間の心の中で起きる言語の働きに注目し、「言語過程説」と呼ばれる理論を築き上げた稀代の学者が、日本語を具体的に分析し、解説したのが本書である。「口語篇」(一九五〇年)と「文語篇」(一九五四年)を一冊に収録した初の文庫版。
第1章 総論(『日本文法文語篇』の目的;口語・文語及び口語法・文語法 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 語論(詞;辞)
第3章 文論(国語における用言の無主格性;文の構造 ほか)
第4章 文章論(文章論の課題;連歌俳諧における附句による文章の展開 ほか)
日本を代表する国語学者の代表作「口語篇」(1950年)と「文語篇」(1954年)を1冊に収録した初の文庫版。
ヨーロッパの言語学に依拠した明治以降の国語学に抗して独自の体系を築いた稀代の学者・時枝誠記(1900-67年)。人間の心の中で起きる言語の働きに注目し、言語を実体的な対象として捉えることを拒む時枝は、文の構成要素となってそれに対応する意味を生み出す「詞」と、それを心の中で生きさせる働きそのものである「辞」を区別する。そして、「辞」が「詞」を包含し、そのまとまりがより大きなまとまりに包含されていく「入れ子構造」を基本に据え、「言語過程説」と呼ばれる独自の理論を築き上げた。
言語過程説は『国語学原論』(1941年)として発表されたが、この一般理論は具体的な日本語を説明できなければ、単なる理論で終わってしまう。だから、時枝は口語と文語のそれぞれについて、文法の詳細な解説を形にする必要があった。それこそが、本書にほかならない。
「時枝文法」の全容を明らかにした本書は、日本語に潜む文法の実相を、広い読者に向けて、全力で説き明かそうとした渾身の作であり、日本語について考える上で避けて通ることのできない不滅の古典である。読みやすさに配慮して旧字体は新字体に変えつつも、かな遣いについては時枝自身が望んだ「旧かな遣い」を保持した本文庫版を、前田英樹氏による情熱あふれる「解説」とともに味読する喜び。
【本書の内容】
[口語篇]
はしがき
第一章 総 論
第二章 語 論
第三章 文 論
第四章 文章論
[文語篇]
はしがき
第一章 総 論
第二章 語 論
第三章 文 論
第四章 文章論
注意すべき動詞活用例
解 説(前田英樹)