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[BOOKデータベースより]
いじめはあってはならない―しつけをしただけ、虐待ではない―体罰は必要だ―「ことば」は暗黙のうちに一定の意味や価値判断を帯びている。教育問題をめぐる「ことば」の曖昧さが、問題を深く掘り下げる妨げとなる。「ことば」を吟味し、答えよりも問い方を問わねばならない。教育に責任のある大人のエンパワーメントのために。
序 教育を語る「ことば」の乱雑さ―「児童虐待」の論じ方
[日販商品データベースより]1 教育を語る「ことば」に注目する―「教育言説」の視点(「教育言説」という視点;「心の教育」という言説;「体罰は必要だ」という言説)
2 「ことば」を通して教育問題を深く捉える―「いじめ」問題の問い直し(子どものSOSサインを見逃し続けた40年;「いじめ防止対策推進法」の意義と限界;平仮名三文字で「いじめ」問題を語らない)
3 教師と学校組織を見つめ直す「ことば」―「協業」としての教職をいかに創造するか(「青年前期」の子どもに「寄り添う」教師;教員の「ストレス」と対処法としての「協働性」;「チーム学校」の光と影)
結 教育言説とエンパワーメント
虐待児童、体罰、いじめの根絶が叫ばれるが、いっこうになくならない。虐待はしていない、いじめとは認められなかった…教育をめぐる「ことば」の曖昧さが、問題を深く掘り下げる妨げとなってしまうことが多い。「ことば」を吟味し、「答え」よりも「問い方」を問うことの重要性を指摘した、教育者必読の書。