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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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- 北区の太
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見事
応仁の乱から始まり、最後は関ヶ原(もしかしたら幕末かもしれないが)までの期間を描いた短編集。歴史の紡ぐ因果について考えさせられる秀作。同題の「終わりのとき」も面白かったが、この「始まりのとき」もそれに劣らず面白かった。登場人物は、秀吉・信長・光秀・道三といった有名どころから、毛利・島津・長宗我部といった少しマイナーな武将まで取り上げていて、どの武将ファンにも楽しめる内容になっている。全8編(?)からなる短編であるが、中でも白眉は「因果の籤」。今、最もホットな本能寺の変を新たな切り口で展開している。籤の設定もユニーク。この確率をテーマとしている点は、「光秀の定理」を彷彿とさせる。そして、最後の短編が2つ目の「はじまりの刻」であるが、この内容は前作の「終わりのとき」の最初の短編に繋がっている。いやいや、素晴らしいストーリィ・テラーが誕生したものである。歴史ファンにとっては至宝になる逸材ではないか。今後の作品も楽しみだ。
[BOOKデータベースより]
死して生まれよ。大胆で斬新!歴史を操る時代小説イノベーション!!誰もが知る史実の中に驚きの因縁が。名高き軍師たちの、新たな時代へとつながる濃密な24時間。