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[BOOKデータベースより]
知識は誰のものか?豊富な薬草資源をもつインドに「知的所有権」という概念が持ち込まれたとき、現地で何が起こるのか。緻密なフィールドワークにもとづき解明。過去の労働への対価ではなく、未来への責任としての所有という概念を提示する、異色の所有論。
「誰かのもの」としての知識
第1部 知識が誰かのものになるとき(所有主体の生成をめぐる民族誌;在来知と知的所有権のフィールドワーク―翻訳を追いかける)
第2部 伝統医療と生物資源の所有化(翻訳され続けるアーユルヴェーダ―国家と伝統医療;薬草州ウッタラーカンドと「人々の生物多様性登録」)
第3部 「人々の生物多様性登録」プロジェクト―科学者の実践(「在来知」を生み出す科学者たち;「知識の所有者」をつくり出す)
第4部 「所有主体」を超えて―「人々」の経験(「在来知」を超えて―「効果」としての治療と文化的所有権;自然と「責任主体」の生成?―薬草と生み出されつつある関係)
未来へ拓かれた所有