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- 叛徒と隠士 周作人の一九二〇年代
-
平凡社
小川利康
- 価格
- 4,950円(本体4,500円+税)
- 発行年月
- 2019年02月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784582482232
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[BOOKデータベースより]
ハヴロック・エリス、トルストイ、バクーニン、武者小路実篤、有島武郎、厨川白村…一九二〇年代日本、西洋の多様な思想を摂取し、五・四運動以降の中国的現在と苦闘し挫折するなかで、周作人は二匹の鬼を身の内に住まわせる。
序論 内なる「叛徒」と「隠士」の葛藤(最期の言葉―「二匹の鬼」という自己認識;二匹の鬼―わが内なるダイモーン ほか)
[日販商品データベースより]第1章 日本文化との邂逅―周作人における「東京」と「江戸」(留学前史;「江戸」、「東京」との邂逅―「日本文化体験」 ほか)
第2章 人道主義文学の提唱とその破綻(「その不可なるを知るもこれをなす」―新しき村への共鳴と挫折;「人間の文学」における人道主義の構造 ほか)
第3章 失われた「バラ色の夢」―『自分の畑』における文学観の転換(頽廃派への共感―厨川白村「近代の悲哀」の影響;『自分の畑』における文学観の転換―個人主義の文学へ ほか)
第4章 「生活の芸術」と循環史論―エリスの影響(暗い時代の「予感」―『語絲』創刊以前;「生活の芸術」とエリス―『語絲』創刊以降 ほか)
兄・魯迅らとともに新文学運動を先導した周作人が、やがてその動きと分岐していく思想的変遷を、エリス、白樺派、トルストイ、厨川白村などの影響を精緻に腑分けして描く。