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- 三条実美
-
維新政権の「有徳の為政者」
中公新書 2528
中央公論新社
内藤一成
- 価格
- 924円(本体840円+税)
- 発行年月
- 2019年02月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784121025289
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[BOOKデータベースより]
三条実美(1837〜91)は、過激な攘夷派公家、七卿落ちで知られる。維新後は右大臣・太政大臣として新政府の頂点に立つが、政治手腕に乏しく、無能という評価すらある。だがそのような人物が、なぜ維新後18年間も、大久保利通や伊藤博文ら政治家を従え、難局に対処できたのか。本書は、時代の寵児として脚光を浴びた青年期から、苦難の長州・太宰府時代、新政府内での役割など、その生涯を丹念に追い、実像に迫る。
第1章 公家の名門に生まれて(近世の朝廷と三条家―徳川幕府支配のなかで;世に出るまで―父三条実萬と勤王少年時代;安政の開国問題―朝廷の浮上と焦点化)
[日販商品データベースより]第2章 尊攘派公卿としての脚光(文久政局への登場―尊王攘夷運動と土佐藩との連繋;時代の寵児―勅使として江戸へ;過熱する攘夷、八月一八日の政変による失脚)
第3章 長州・太宰府の日々(七卿落ちと長州藩―禁門の変、下関戦争の敗北;太宰府での艱難辛苦;幕末政局と太宰府―薩長盟約、攘夷論の転換)
第4章 明治新政府の太政大臣(維新政権の頂点へ―復古革新の象徴的存在;天皇親政の模索―動から静へ;明治六年の政変―留守政府トップの苦悩;明治八年の政変―島津久光とのたたかい)
第5章 静かな退場―太政官制から内閣制へ(迫られる制度の改変―太政官内閣の変質;現実化する天皇親政;伊藤博文の台頭―内閣制の発足と太政官制の終焉;内大臣へ―立憲政治のための自制)
三条実美(1837〜91)は、過激な攘夷派公家、七卿都落ちで知られ、明治維新後は新政府で右大臣・太政大臣としてトップとなる。だが、征韓論の議論をまとめきれず卒倒。無能な人物とされてきた。しかしそのような人物が、維新後18年もの間、なぜ政権の頂点に居続けられたのか――。本書は、時代の寵児として脚光を浴びた青年期から、空白だった太宰府時代、脇役とされた新政府内での動向など、その生涯を丹念に追い、三条の実像を描く。