- 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい
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- 価格
- 968円(本体880円+税)
- 発行年月
- 2018年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065137208
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[BOOKデータベースより]
オウムのドキュメンタリーを撮影して以降、「遺族感情を踏みにじるのか」「被害者のことを考えろ」そうした罵声を著者は浴び続けてきた。しかし、被害者でも遺族でもない彼らがなぜこれほど居丈高になれるのか。オウム真理教と死刑、九・一一と監視社会、排他主義とレイシズム。危機感を煽られ、集団化する日本を撃つ。
第1章 「殺された被害者の人権はどうなる」このフレーズには決定的な錯誤がある(「殺された被害者の人権はどうなる」このフレーズには決定的な錯誤がある;「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい ほか)
[日販商品データベースより]第2章 善意は否定しない、でも何かがおかしい(「守らなければ」という思いが、結局、大切な人を殺してしまう;目を背けてはいけない。多くの命が苦しみ、悶えている ほか)
第3章 「奪われた想像力」がこの世界を変える(どう考えてもおかしい。スリッパを重ねる意味は何だろう;本人がいて、運転免許証もある。それなのになぜ印鑑が必要なのか ほか)
第4章 厳罰化では解決できない、この国を覆う「敵なき不安」(毎日が「特別警戒」という矛盾。その弊害は深刻だ;「叫びたし 寒満月の割れるほど」獄中で詠まれたあまりにも悲痛な歌 ほか)
第5章 そして共同体は暴走する(「テロとの戦い」、このフレーズを何度耳にしてきたことだろう;ナチスの最高幹部であるアイヒマン。彼はいったい誰に従ったのか ほか)
死刑存続論者の多くは、「死刑制度がある理由は被害者遺族のため」と言う。しかし、著者は問う。「自分の想像など被害者遺族の思いには絶対に及ばない。当事者でもないのに、なぜこれほど居丈高に、また当然のように死刑を求められるのか?」本書は、死刑制度だけでなく、領土問題、戦争責任、レイシズム、9・11以後、原発事故、等々、多岐にわたる事象を扱う。日本に蔓延する「正義」という名の共同幻想を撃つ!