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[日販商品データベースより]
本書は,若手眼科医,とくに臨床の最前線にいる眼科勤務医・開業医を主対象に,日常診療で知っておくべき知識と最新の話題を厳選して編纂したマニュアルである.各病態・疾患を網羅的に扱いながらも,特に実地医家で必要となる実践的なテーマに絞って解説することで,現場で真に役立つ,「ここが知りたい」「今さら聞けない」疑問に答えるものとなっている.各項目には冒頭に箇条書きで「結論」をまとめ,「診断編」では,フローチャートと表で視覚的に理解しやすいものとした.
【巻頭言】
眼科疾患の診断と治療は、医療機器の歩みとともに日進月歩である。眼科領域の疾患は局所だけでなく全身疾患とも関連が深いものまで、非常に幅広い分野に跨がっており、専門性が求められる一方で広い知識に基づいた診療が求められる。たかだか20年前と比べても、診断に関しては、多くの診断機器が開発され、特にOCTの普及は目覚ましく、かなりの病態がデータ化、画像化されるようになった。治療についても、多くの前眼部疾患や緑内障に対する点眼薬、抗体医薬、分子標的治療薬の開発、低侵襲手術の導入により、患者に多くの福音をもたらすことができるようになってきている。したがって、診断機器と治療法が多岐にわたることにより、疾患と患者の状態に応じた適切な診断と治療の選択が求められるようになった。ところが、日常の一般診療では、様々な患者の訴えから適切な鑑別診断を念頭に置き、素早い診断と治療方針の確立が求められ、時間も限られるなか、「ここが知りたい」「今さら聞けない」ことが、どうしても溜まってしまう。
そこで、最新情報までアップデートされた眼疾患診断治療マニュアルを作成することにした。診断編では、しばしば聞く主訴からの鑑別診断と、重要疾患の診断と対応のポイントの2部構成である。フローチャートを多用し、診断法と鑑別疾患を容易に整理できるようにし、疾患の治療編と関連させるようにした。そして、治療編では、主要疾患毎に日常多く遭遇する疾患の最新情報と疑問点について解説し、疑問点の結論を要点として一目で把握できるようにした。執筆陣はすべて東京大学医学部眼科学教室の同窓生で、教室内外で実診療にあたり、大学では専門外来で活躍している医師と視能訓練士である。長年当教室は、多岐に及ぶ眼科疾患に対応する必要性から、各分野の専門家を揃えることができ、極めて恵まれた環境にあった。累々と人材を育成して来られた当教室の歴代の教授と先輩方に感謝申しあげたい。もちろん当教室だけではなく日本と世界の眼科医の功績で、珠玉の知識が受け継がれ、また新たに生まれてきたわけである。われわれはそれを整理させていただき、本マニュアルの上梓をもって患者に還元できる機会を得たことに、ただ謙虚に感謝したい。手元に置いてマニュアル代わりに、また手にとって知識の整理に役立てて頂ければ、この上ない喜びである。
2018年9月
東京大学医学部眼科 教授
相原一