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[BOOKデータベースより]
トヨタは「WHY+WHY+WHY+WHY+WHY+HOW」で解決する!トラブルをチャンスに変えた全35ケース・図解入り。
第1章 トヨタ式5W1Hは「しかたない」を許さない―「まぁこのくらいならよしとしよう」「これくらいは許容範囲だ」から脱却しよう(ミスの原因は「慣れていないから、注意力不足だから」でいいのか;「病院で待つのはしかたがない」は本当に当たり前? ほか)
[日販商品データベースより]第2章 トヨタ式5W1Hで不可能を可能にする―「そんなの無理に決まっている」からこそあえて挑戦する(3時間を3分に;ゴミゼロ実現のための視点の切り替え ほか)
第3章 トヨタ式5W1Hで現場を改善する―現場で日々直面する課題を解決しよう(「掃除はしているけどきれいにならない」を解決しよう;お客さまの「何か違うんだよなあ」をなくしたい ほか)
第4章 トヨタ式5W1Hで「働き方改革」を前進させる―なぜ定時に帰れないのか?なぜがんばっても成果が上がらないのか?(長時間残業の本当の理由;ムダな資料を一掃したい ほか)
第5章 トヨタ式5W1Hでイノベーションを起こす―イノベーションは風土から生まれる?(組織やチームでアイデアが出ない理由;目標が「お飾り」になるのはなぜか? ほか)
多くの人にとって、「問題」は面倒なものであり、なるべく先送りにするか、さっさと片づけたいものでしょう。
対極にあるのが、トヨタの考え方です。
トヨタにとって問題は「あって当然」で、「問題がない」というのはほとんどの場合、「問題が見えていない」か「隠している」ことを意味します。
だからトヨタでは、独自の「5W1H」すなわち「WHY、WHY、WHY、WHY、WHY+HOW」で問題に食らいつき、真因を見つけ出すことで、確かな解決策を打つのです。
本書では、トヨタの現場やトヨタ式を導入した様々な企業で発生した実例を用い、大きな問題から小さな問題まで、「5W1H思考」で解決された様を解説します。
《トヨタの現場における有名な「5回のなぜ」の事例》
1.なぜ機械が止まった?
――過剰な負荷がかかって、ヒューズが切れたから
2.なぜ負荷がかかった?
――軸受部の潤滑が十分でないから
3.なぜ十分に潤滑しない?
――潤滑ポンプが十分くみ上げられていないから
4.なぜ十分くみ上げない?
――ポンプの軸が摩耗してガタガタになっているから
5.なぜ摩耗した?
――ストレーナー(濾過機)がついておらず、切粉が入ったから
1の「なぜ」で終わっていれば、ヒューズ交換してすぐ機械を動かすでしょう。それでは、いずれまたヒューズが切れて、機械が止まります。これはトヨタ式が最も嫌うやり方です。
しつこい「なぜ」によって真因にたどり着けば、ストレーナーを取り付けることでヒューズが切れる回数は格段に減り、ヒューズ交換を繰り返す必要はなくなります。
問題が起きたら表面的な原因に飛びつかず、真因にたどり着くまで「なぜ」を必要なだけ繰り返し、改善を行うのがトヨタの課題解決法であり、「5W1H」という思考法です。