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[BOOKデータベースより]
世界の果てまで薬を届け、虐げられた人々とともに差別撤廃に挑む、日本財団会長の果てしなき旅。
神よ、なぜに見捨て給う―インド/ムンバイ、プネー
砂嵐のあとで―エジプト/カイロ、アレキサンドリア
風光る国の奥には―アフリカ/マラウィ共和国
ピグミーの森、踊る大使―アフリカ/中央アフリカ共和国
ゼロの大地から―インド/チャティスガール州ライプール
引き裂かれた母子―ブラジル/リオデジャネイロ
愛を乞う者―ロシア/ウクライナ
忘れ得ぬ人びと―中央アジア/西ヨーロッパ/アフリカ
叫びと囁き―ブラジル/マットグロッソ州クイアバ
少女は拍手に包まれて―西太平洋/キリバス共和国〔ほか〕
差別にまみれた感染症との果てしない戦い
「右翼の大物」「日本のドン」と差別された笹川良一の三男として生まれ、晩年の彼を支えた笹川陽平(現・日本財団会長)のライフワークが、父の遺志を継いだハンセン病制圧活動だ。
彼は約40年にわたって、「業病」と恐れられてきたこの病気に戦いを挑んできた。世界各地のハンセン病患者の施設に自ら赴き、薬を届け、差別や偏見の撤廃を説く。「制圧」(有病率が1万人あたり1人未満)を達成するための施策を各国の元首と話し合い、実行に導く。こうした活動の継続によって、1980年代から現在までに1600万人を超える人々が治癒し、未制圧国はブラジルを残すのみとなった。
著者は約7年にわたって陽平の「戦い」に密着した。アフリカのジャングルから西太平洋の島国まで、ハンセン病患者や回復者たちが暮らす土地には、深い絶望と、かすかな希望が広がっていた。父の復讐を果たすかのように邁進する陽平の姿を、著者は「いま彼が実現しようとしているのは、ハンセン病差別の撤廃、人間としての権利・尊厳の獲得運動なのである。彼は暗黒の人類史に革命を起こそうとしている」と看破する。
日本人が知らない世界の現実、人間の真実を知るための一冊。
【編集担当からのおすすめ情報】
笹川良一・陽平父子の人生を描いた『宿命の子 笹川一族の神話』(高山文彦・著)もあわせてご高覧ください。
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