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[BOOKデータベースより]
日本において「近代仏教」はどのように形成され、展開していったのか。本書は、こうした問いを念頭に、思想と実践の両面から、代表的知識人の営為に光をあてる。また、浄土、日蓮、禅という三系統について、それぞれの複雑な思想動向を取りあげていく。幅広い視点から、近代仏教の諸相をとらえた充実の書。
序章 伝統と近代
[日販商品データベースより]1 浄土思想の近代
2 日蓮思想の展開
3 鈴木大拙と霊性論
4 アカデミズム仏教研究の形成
5 大乗という問題圏
終章 今、近代仏教を問う
日本において「近代仏教」はどのように形成され、展開していったのか。それは伝統と近代・現代の問題を考えるときに重要な観点を内在している。
本書は清沢満之、倉田百三、田中智学、鈴木大拙など近代仏教を担った代表的知識人の営為に光をあて、思想という面から見ていく。また本書は、浄土教、日蓮系、禅という三つの系統について、思想動向を取り上げるなど記述は整理的であり、仏教研究の複雑な様相も丹念に説明していく。さらに本書では、「大乗」という問題に焦点を当てる章も設けている。
戦争を含めた時代状況との関連や実践の問題にも筆はおよび、近代仏教の歴史的展開と、現在に投げかける諸問題を一冊のうちに説き示している。日本仏教学の第一人者による、まさしく充実の名編といえよう。