- 在庫状況:品切れのためご注文いただけません
[BOOKデータベースより]
眉を剃った貴族たちが和歌の出来映えを競う…そんな優雅な印象とは裏腹に、平安時代は憎しみ、裏切り、祟りが渦巻いていた。権力を我が物にするためには皇族さえも葬り、日本を私物化する藤原氏と、保身のためにすり寄る人々。私利私欲にまみれた貴族にあきれ果て、自らの力に目覚めていく源氏と平氏。そんな魑魅魍魎が跋扈する都で天皇家が繰り出した、復活のための“切り札”とは?古代史の真実を解き明かす壮大なシリーズ、ついに完結!
第1章 祟られた都(平安京遷都はなぜ行われたか;なぜ遷都を急いだのか;揉めていた皇位継承問題 ほか)
第2章 東を向いた平安京(山城とヤタガラス;賀茂氏はタニハからやってきた?;藤原氏は東を恐れた ほか)
第3章 末法時代を迎えた平安京の不安な日々(摂政や関白とはなにか;譲位の発明こそ王家復活ののろし;仲麻呂・道鏡・良房 ほか)
第4章 暴走する王家と武士の台頭(坂道を転がり落ちる摂関家;なぜ多くの皇族が源氏や平氏になったのか;九世紀の多くの皇族が源氏や平氏になったのか ほか)
第5章 百人一首と平安貴族の黄昏(『百人一首』の世界でも天智と持統が一番?;後鳥羽上皇と袂を分かった藤原定家;駄作の多い『百人一首』 ほか)
堕落と恐怖の平安時代
第6巻は、優雅な貴族社会と思われている平安時代の、驚くべき「裏歴史」を明らかにする。
藤原氏の権力欲はとどまることを知らず、妨げになるものは皇族さえも抹殺した。律令制の矛盾を是正しようと奮闘していた名宰相・菅原道真をも大宰府に追いやってしまったのだ。自分さえよければ、国のことなどどうでもいいのである。そして己の保身しか考えないほかの貴族たちは、藤原氏にすり寄ろうとやっきになっていた。この時代は、陰謀、恨み、妬み、祟りが渦巻いていたのである。
これほどまでにして日本を私物化した藤原氏だが、道長の時代を頂点に坂道を転がり落ちていく。なぜ藤原氏は衰退したのか。そして、この混乱の中で天皇が繰り出した復活の切り札とは何か?
古代史の真実を解き明かす、壮大なシリーズがついに完結!
【編集担当からのおすすめ情報】
菅原道真は学問の神様で、学者だったと思っている人が多いと思います。しかし、実は矛盾だらけの徴税システムや統治システムを改革した大政治家だったと近年評価されています。その道真を太宰府に追いやり、手柄を横取りしたのが藤原氏だったのです。道真が祟ったのも当然でしょう。道真の祟りを怖れ、藤原氏は必死で祀りますが、一方で権力を握るための策謀は続くのですから驚きです。そんな藤原氏と天皇家、そして台頭してきた武家が三つ巴になった、平安400年の「人間の悲しい性」が綴られます。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 任那・加耶の正体
-
価格:2,178円(本体1,980円+税)
【2023年11月発売】
- 古代史再検証 2
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2022年03月発売】
- 海洋の日本古代史
-
価格:968円(本体880円+税)
【2021年04月発売】
- 古代史不都合な真実
-
価格:880円(本体800円+税)
【2018年01月発売】
- 地形で読み解く古代史
-
価格:1,344円(本体1,222円+税)
【2016年12月発売】