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[BOOKデータベースより]
かつて50代の男性といえば、間違いなく「おとな」だった。しかし、いま周囲を見渡すと、その世代の幼さ、頼りなさが目立つ。年齢に不似合いな動機の犯罪や、公共の場所でキレる、家族に愛想を尽かされる「50オトコ」が報じられることが多くなった。さらにこの世代で気になるのは、社会人としての自覚のなさ。知識もあり、機転も利くのだが、世の中に貢献したり、公に発言したりする気概が感じられない。このままでは世代の谷間に埋没して社会から忘れられ、迫り来る“老後”にただ怯えるだけになる。
第1章 「50オトコ」とは何か(「50オトコ」の正体;50オトコの育った時代;モデルになる50オトコがいない!?)
第2章 50オトコの趣味と教養(子どもの頃に回帰する50オトコ;「おもしろい」と言われたくて;半知性主義をリード?)
第3章 50オトコの社会と仕事(ハラスメント―殴られたのに殴れない;村上春樹主義―無色透明・中立・政治的無関心;50オトコの社会的無責任;「人脈」にまだ頼ってしまう)
第4章 50オトコの女と家族(50オトコと50オンナ;セックスへの執着;「男性更年期障害」がもたらすもの;熟年離婚の真実;50オトコと介護の問題)
第5章 50オトコが生き延びるための処方箋(残りの人生は「あと10年」と心がけよ;「時代は変わった」と認めよう;更年期障害とのつき合いかた;妻や恋人との関係を見直そう;50オトコたちよ、その目を広く社会に向けよう)
私と同世代の男たちが失ったものは何か
かつて50代男性といえば、間違いなく「おとな」だった。しかし、いま周囲を見渡すと、その世代の男性の幼さ、頼りなさが目立つ。特に気になるのは、社会人としての自覚のなさ。知識もあり、機転も利いて、話している分には楽しいかもしれないが、世の中に貢献したり、公に発言したりする気概が感じられないのだ。テレビや新聞でも、公共の場所でキレる、覚醒剤に溺れる、家族に愛想を尽かされる「50オトコたち」のことが報じられることが多くなった。
団塊世代の「その後の世代」といわれる彼らは、物心ついたときは高度成長のまっただ中。世の中は順調に右肩上がりに推移し、バブル絶頂期に就職難もなく企業人となった。組織になじんでそつなく仕事をこなし、家庭もそれなりに充実させていたが、元号が昭和から平成に替わる頃から徐々に始まっていた変化ーー男女平等が浸透し、ツールはアナログからデジタルになり、長引く不況ーーに対応できなかったのではないか。60歳まで勤め上げてあとは悠々自適ともくろんでいたものの、終身雇用制度もおぼつかなくなったばかりか、年金もすぐにはもらえなくなった。このまま迫り来る”老後”にただおびえるばかりでいいのか。
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