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[BOOKデータベースより]
遠回りすることで、初めて辿りつける面白さがある。人気ミステリィ作家による「考えて生きる」ための静かで鋭い視点。
1限目 本質を問いかける「社会構造」編(ロケットを作ってから載せるものを募集する、メディアの歪み。―言葉は悪いが、詐欺と同じシステムだと思う。;格差が問題になっているが、資本が目指すものは格差なのでは?―人々が夢見ているのは、客観的に全体を眺めれば、「格差社会」なのである。 ほか)
2限目 精確な事実を導き出す「情報」論(学問が教えてくれるのは、生きる方法ではなく、生きる価値だ。―生きていくことが大事だというが、それは何故なのか?;本が嫌いだったけれど、すべてを本から学んだ。―この頃はネットが本に代わろうとしている。しかし、本のように一冊に纏められているわけではないので、「世界」を感じることが難しい。 ほか)
3限目 人間の真意を読み解く「言葉」論(自動詞で非難する奥床しい日本人。―つまり、人格者は相手を罵倒したりしないのだ。;「私これが好きなんだけど、貴方は?」という物言い。―相手がどう思っているのかを尋ねているのではなく、相手の気遣いの具合を測っているのだ。 ほか)
4限目 働く“源流”を探す「創作」論(はっきり言って、作家の仕事の三十倍は、大学で働いた。―世間知らずであるためには、なにかに没頭し、一心不乱に打ち込まなければならないだろう。;やるべきことをできない、という人間に誰がしたのか?―スタートの音は、走るべき人間にしか聞こえない。 ほか)
5限目 自分を自由にする「生の姿勢」論(「近づく」だけでは、「辿り着けない」場合がある。―楽しいことをしようと思ったとき、目の前にある楽しさから選択していたのでは、大きな楽しさは手に入らない。;ベターを選ぶだけの人生には、ベストがない。―今日は少しだけ損をしても、少しだけ我慢をしても、明日にはもっと望む状況があるのではないか。 ほか)
遠回りすることで、初めて辿りつける面白さがある。無限に膨らみ続ける世界の中から、「埋もれてしまったもの」を見つけたい人へ。人気ミステリィ作家が贈る「考えて生きる」ための静かで鋭い視点。
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