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カリブからアメリカへ
彩流社 庄司宏子
点
植民地の記憶、奴隷制度、メスメリズム、フェミニズム、写真術などの歴史現象から生まれるダブル、その欲望と恐怖のなかにアメリカ的想像力の本質をみつめる。
第1部 サン=ドマングの影のもとに―建国期アメリカの黙示録的ヴィジョン(追憶と恐怖のカプ・フランセ―モロー・ド・サン=メリーとレオノーラ・サンセイが見たサン=ドマング;シンパシーと暴力・恐怖―チャールズ・ブロックデン・ブラウンにみる建国期アメリカのセキュリティ;感受性の共和国―建国期アメリカの「誘惑」テクストを読む)第2部 メスメリズム変幻―アンテベラム期の諸相(“沈黙した身体”を視るまなざし―一九世紀視覚文化の一考察;シンパシーとメスメリズム―ナサニエル・ホーソーンのセンチメンタリズム;もうひとつのアメリカ・ルネサンス―マーガレット・フラーとボストンの超絶主義的女性たち)第3部 アメリカスのなかで―帝国化する時代と他者へのまなざし(コロニアル・シアター―メアリー・G.ローウェルとピーボディ姉妹が見たキューバ;ベアトリスは「混血」か―「ラパチーニの娘」にみる人種混淆の恐怖)第4部 一九世紀末アメリカの不安と欲望―差異と位置の政治学(世紀末の神経衰弱―アメリカの自画像;帝国とユートピア―北極へのファンタジー)
なぜアメリカ文学にはダブル(一対のもの)が多いのか? 本書は19世紀アメリカに現われる分身や鏡像への強迫観念を、自国とカリブ海地域の〈アメリカス〉の地政空間から捉える文学評論。国内の西漸運動と対外的拡張主義のなかで他者を創出しながら自己を定位するアメリカは、独自の文学的想像力を生み出した。植民地の記憶、奴隷制度、メスメリズム、フェミニズム、写真術などの歴史現象から生まれるダブル、その欲望と恐怖の形象のなかにアメリカ的想像力の本質をみつめる。
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
植民地の記憶、奴隷制度、メスメリズム、フェミニズム、写真術などの歴史現象から生まれるダブル、その欲望と恐怖のなかにアメリカ的想像力の本質をみつめる。
第1部 サン=ドマングの影のもとに―建国期アメリカの黙示録的ヴィジョン(追憶と恐怖のカプ・フランセ―モロー・ド・サン=メリーとレオノーラ・サンセイが見たサン=ドマング;シンパシーと暴力・恐怖―チャールズ・ブロックデン・ブラウンにみる建国期アメリカのセキュリティ;感受性の共和国―建国期アメリカの「誘惑」テクストを読む)
[日販商品データベースより]第2部 メスメリズム変幻―アンテベラム期の諸相(“沈黙した身体”を視るまなざし―一九世紀視覚文化の一考察;シンパシーとメスメリズム―ナサニエル・ホーソーンのセンチメンタリズム;もうひとつのアメリカ・ルネサンス―マーガレット・フラーとボストンの超絶主義的女性たち)
第3部 アメリカスのなかで―帝国化する時代と他者へのまなざし(コロニアル・シアター―メアリー・G.ローウェルとピーボディ姉妹が見たキューバ;ベアトリスは「混血」か―「ラパチーニの娘」にみる人種混淆の恐怖)
第4部 一九世紀末アメリカの不安と欲望―差異と位置の政治学(世紀末の神経衰弱―アメリカの自画像;帝国とユートピア―北極へのファンタジー)
なぜアメリカ文学にはダブル(一対のもの)が多いのか? 本書は19世紀アメリカに現われる分身や鏡像への強迫観念を、自国とカリブ海地域の〈アメリカス〉の地政空間から捉える文学評論。国内の西漸運動と対外的拡張主義のなかで他者を創出しながら自己を定位するアメリカは、独自の文学的想像力を生み出した。植民地の記憶、奴隷制度、メスメリズム、フェミニズム、写真術などの歴史現象から生まれるダブル、その欲望と恐怖の形象のなかにアメリカ的想像力の本質をみつめる。