[BOOKデータベースより]
その不可能なる肖像を彼らはいかにして描きえたのか。西洋思想の根幹に触れるイメージ生成の謎に迫る。究極の禁忌と欲望。
第1章 失われた顔を求めて―キリストの肖像前史
第2章 マンディリオン伝説の構築―東方正教会における「真の顔」
第3章 マンディリオンの表象―東方における聖像論
第4章 複製される神聖空間
第5章 ラテラーノ宮殿の救世主の肖像―ローマのアケイロポイエトス
第6章 ヴェロニカ伝説の構築―西方世界における「普遍的教会の象徴」
第7章 ヴェロニカの表象―信仰と芸術のはざまで
第8章 キリストのプロフィール肖像―構築される「真正性」と「古代性」
キリスト教において、神の顔は、死後の救済の瞬間まで見ることは叶わないとされる。その不可能なる肖像を、有名無形の芸術家たちはいかにして描きえたのか。西洋思想の根幹に触れるイメージ生成の謎に迫る。
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見てはならないとされる神の肖像が、なぜいかにして描かれえたか。キリストの顔をめぐるイメージの地層を掘り起こし、「聖」なるものが生み出された過程に迫る。