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[BOOKデータベースより]
古代史の謎を解く鍵を握る二つの怪物―「物部氏」と「聖徳太子」。その正体を明らかにするべく、この第3巻では、ヤマト建国から6世紀末に至る日本の古墳時代、すなわち物部氏の時代を振り返る。5世紀に物部氏と天皇家の葛藤の中で躍り出た古代版織田信長ともいうべき暴君・雄略天皇。6世紀初頭、北陸から彗星のごとく乗り込んできた謎多き始祖王・継体天皇。そして、蘇我氏の勃興と物部氏の衰退、聖徳太子の出現。国の基盤となる新しい体制が築かれようとする時、そこに交わされた「密約」とは?『日本書紀』が隠そうとしたものが次第に明らかになってくる。
序章 「出雲」とは何だったのか(「蘇我氏=悪人説」への疑義;蘇我氏はスサノヲとつながる ほか)
第1章 古墳時代と瀬戸内海(四世紀は空白の世紀?;椿井大塚山古墳と武埴安彦の謀反 ほか)
第2章 古代版織田信長・雄略天皇の謎(物部氏と百済と七支刀;日本は朝鮮半島から物を恵んでもらっていたのではない ほか)
第3章 継体天皇の出現と二つの日本(継体即位のいきさつ;ヤマト入りまで二十年 ほか)
第4章 物部氏と蘇我氏、聖徳太子の密約(物部氏の活躍を消すためのカラクリ;なぜ天皇に実権は与えられなかったか ほか)
物部氏と蘇我氏、聖徳太子との密約とは?
ついに、聖徳太子の登場である。聖徳太子を語ることは、これまでずっと史学界のタブーとされてきた。しかし、この不可侵の聖者の正体を解き明かすことができれば、絡まり合った古代史の謎は一気にほどけていく。ここで不可欠なキーワードとなるのが、ヤマト建国から6世紀末までの古墳時代をリードし続けた物部氏である。聖徳太子の出現と時を同じくする物部氏の衰退。物部氏は、長きにわたった政治力を、救世主たる“聖徳太子”に託したのではないか。そこに、今まで語られることのなかった物部、蘇我、聖徳太子の「密約」があったのでは、と著者は見る。
古代史の謎を解く鍵を握る二つの怪物――「物部氏」と「聖徳太子」の正体を明らかにすべく、この第3巻では古墳時代の歴史を振り返る。5世紀に物部氏と天皇家の葛藤の中で躍り出た古代版織田信長ともいうべき雄略天皇。6世紀初頭、北陸から彗星のごとく乗り込んできた謎多き“始祖王”継体天皇。そして勃興する蘇我氏と物部氏の対立は本当にあったのか。歴史はダイナミックに展開する。その中で『日本書紀』が隠そうとしたものが次第に明らかになってくる。
【編集担当からのおすすめ情報】
法隆寺のある斑鳩の里はもともと物部氏の土地だったとは知りませんでした。また玉虫厨子の捨身図の解釈も大変ユニークで面白いです。
このシリーズを読んで明日香、奈良を旅すると本当に面白いです。特に飛鳥寺の蘇我入鹿の首塚には感動しますよ。
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