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[BOOKデータベースより]
ひさしぶりに会った沖縄のひいばあちゃんは、顔をくしゃくしゃにして笑って、ダイキをむかえてくれました。でも、ダイキに戦争のことを聞かれた日、その笑顔は急に消えてしまったのです。戦争のころ、ひいばあちゃんに、なにが起きたのでしょうか。その答えを教えてくれたのは、声の出ないキジムナーでした…。小学中級から。
[日販商品データベースより]久しぶりに会った沖縄のひいばあちゃんは、顔をくしゃくしゃにして笑って、ダイキをむかえてくれた。でも、ダイキに戦争のことを聞かれた日、その笑顔は消えてしまう。戦争の頃、ひいばあちゃんに何が起きたのか…。
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小学校中級くらいから、沖縄戦を学ぶストーリーになっています。
夏休み、小3のダイキは小6の兄ナオキと二人で、
沖縄のひいばあちゃんのところへやってきたのです。
沖縄独特の家々や食べ物などワクワクすることばかり。
そんな中マジムン(魔物)のキジムナーの存在を知るダイキ。
そのことをひいばあちゃんと話していて、ひいばあちゃんの戦争体験を知るのです。
核心のところで口をつぐんでしまったひいばあちゃんでしたが、
ダイキはその後、そのキジムナーに出会い、ひいばあちゃんの記憶に触れるのですね。
キジムナーは子どもの姿をしているマジムン。
ひいばあちゃんの記憶は、ちょうど、ダイキの年代の頃の体験。
読者の小学生が自分の事として感じられるストーリーです。
中でも、ダイキがその場面にタイムスリップして、マブイ(魂)を落っことして、
非人道的な心理に落ち込んでしまう場面は、圧巻でした。
そう、平和教育を受けた私たちですら、
あっけなくマブイを落っことして非人道的行いに向かってしまう危うさが伝わってきます。
馴染みのある「引き算」「足し算」という言葉が、ある意味を持って語られています。
この真意をしっかり受け止めたいですね。
一昨年、小5向けブックトークが「沖縄」というオファーで、
特に戦争関連の選書にずいぶん苦労しました。
それだけに、創作とはいえ、資料を丁寧に構成したこの作品は、
子どもたちが沖縄戦を身近に考えるきっかけになってくれると思います。(レイラさん 40代・兵庫県 男の子20歳、男の子18歳)
【情報提供・絵本ナビ】