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[BOOKデータベースより]
平和主義を消極的とみる“国家観”や事実を歪曲して憚らない“歴史観”が否定されることなく存続してきたのは、国家も国民も戦争責任の所在を真摯に追及してこなかった証ではないか。日本国憲法や社会秩序の崩壊するかもしれない岐路にあっても危機感が薄いのはなぜか。日本には依然として真の民主主義は根付いていないのではないか―アジア諸国民との平和的共存を目指して警鐘を鳴らす。
帝国日本の原型とその再登場―田母神問題の本質
[日販商品データベースより]帝国の天皇と象徴の天皇―聖断論と天皇の免責
戦時官僚が指導した戦後の経済復興―岸信介の再登場
靖国神社と明治以来の戦争―小泉公式参拝強行の背景
日本はアジアを侵略した―歴史の歪曲は不信を生む
アジア太平洋戦争の歴史事実―卑劣な歴史修正主義
日韓領土問題と戦後アジア秩序―二つのシステムの併走と未決の歴史問題
求められるトランスナショナルな地平―日韓のナショナリズムを乗り越えるために
日米安保がアジアとの和解を阻害した―日米同盟とアジア
植民地と戦争の記憶と忘却―歴史の「物語化」に絡めて
「過去と向き合う」ということ―戦後世代の戦争責任
安倍政治の危険な動き―「平和主義」を語る資格はあるのか
平和社会は、歴史事実に真摯に向き合うところから生まれる。「昭和史」と「平成史」を同時的に捉えることによって、昭和に入ってからの20年と平成に入ってからの20年をつなぐ、歴史的事実を検討する。