フランス植民地主義と歴史認識

岩波書店
平野千果子　

• 価格: 3,850円（本体3,500円＋税）
• 発行年月: 2014年01月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784000246934

内容情報

[BOOKデータベースより]

近代において世界にまたがる広大な植民地帝国を築いた、フランス。植民地支配という“過去”は、現代フランスにおいてどのように認識されているのだろうか。長年フランス植民地史研究に取り組んできた著者が、第二次世界大戦における植民地の役割、独立戦争についての記憶の交錯、本国と植民地との相互関係などに着目し、歴史認識の“現在”を問う。

第１部　戦争を通してみる植民地史（フランスと第二次世界大戦―「克服すべき過去」とは何か；インドシナ戦争とその記憶―忘れられた植民地戦争；「人道に対する罪」と植民地―ヴィシーからアルジェリア独立戦争へ）
第２部　交錯する歴史としての植民地史（戦間期フランスにおける植民地―帝国支配の諸相から；「ユーラフリカ」―ヨーロッパ統合のなかのフランス領アフリカ；“フランス語”という空間形成―植民地帝国の変遷とフランコフォニーの創設）
第３部　植民地支配の過去と現代社会（フランスにおけるポストコロニアリズムと共和主義；「二〇〇五年」フランスの議論から―歴史を書くのは誰か）

[日販商品データベースより]

フランスは近代において、イギリスに次ぐ巨大植民地帝国を築いたが、植民地支配という「過去」は、現代フランスにおいてどのように認識されているのだろうか。現在進行形の問題として「植民地認識」を掘り下げる。