日本仏教の医療史

法政大学出版局
新村拓　

• 価格: 3,630円（本体3,300円＋税）
• 発行年月: 2013年10月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784588312120

内容情報

[BOOKデータベースより]

古来病苦は人の属性のようにもなっている。その病苦、そして、その先にある死苦に対して、人はどう向き合い、苦悶する人たちに対して仏教はいかに関わってきたのか。自然科学をベースとする医学を仏教はどのように取り込み、苦痛の解消に役立ててきたのか。仏教の病因論と治方論、祈療と医療の交錯、僧医の系譜、薬種の栽培と製薬、天皇の治療・看取りから癩者（ハンセン病者）へのまなざしまで、厖大な文献を渉猟し、絵巻に見る病の図像を参照しつつその歴史を克明に跡づける。

生を脅かす病
仏教の病因論と治方論
交錯する祈療と医療
看取りと往生
天皇を看取る
時衆・遊行聖における病
絵巻にみる病の図像
病に向けられた仏教者の目
薬種の栽培と製薬に励む寺僧
僧と医師を兼ねる者たち
沢庵と白隠の医学
明治の医療政策と仏経

[日販商品データベースより]

病に苦しみ、死苦に脅える人びとに対して、日本仏教はいかに関わってきたのか。自然科学をベースとする医学を仏教はどのように取り込み、苦痛の解消に役立ててきたのか。仏教の病因論と治方論、祈療と医療の交錯、僧医の系譜、薬種の栽培と製薬、天皇の治療・看取りから癩者（ハンセン病者）へのまなざしまで、厖大な文献を渉猟し、絵巻に見る病の図像を参照しつつその歴史を克明に跡づける。