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[BOOKデータベースより]
都市から語れば、現代社会論は異なるかたちへと開かれる。労働、家族、医療、文化、コミュニティ、ネットワーク、震災復興など、社会のいまを語るコトバから都市論のコトバへと「翻訳」する、現代を読みとく社会学者の野心的なアプローチ。
「ゆらぐ都市」から「つなぐ都市」へ
第1部 問いのなかの都市(計画と開発のすきまから―人間不在の足跡を読む;都市は甦るか―不安感の漂うなかで;不安の深層から―見えない犯罪の裏側を探る;働くものの目線―サービス産業化する都市の内側)
第2部 ゆらぐ都市のかたち(見えない家族、見える家族―イメージの変容から;あるけど、ないコミュニティ―町内会のゆくえ;きしむワーク―行政のはざまで;生と死のあいだ―都市高齢者の孤独に向き合う医療と介護)
第3部 つなぐ都市へ(新しい絆のゆくえ―ソーシャル・キャピタルのいまを解く;文化を編みなおす―夢物語から立ち上がる;サウンドスケープ考―あふれる音の向こうに)
第4部 都市のリアル(上からと下から―都市を見る漱石の目、鴎外の目;“都市的なるもの”の救出―ベンヤミン補助線にルフェーヴルを読む)
さまざまな境界的問題,それらをめぐる力学を都市論を軸に有機的につなぎ,いまの都市の姿に迫る。就職・労働・地域・文化・医療など各論から,あるいは現代的な都市問題,防犯や犯罪リスク,災害復興などを扱う目線から提示する都市のアクチュアルな社会学。
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