患者教師・子どもたち・絶滅隔離

全生分教室自治と子ども手当て

地歴社
樋渡直哉　

• 価格: 2,750円（本体2,500円＋税）
• 発行年月: 2013年08月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784885272165

内容情報

[BOOKデータベースより]

患者教師や人望ある知的患者が、療養所から渡々追放されている。…隔離する側は、彼らの何を恐れて不可解な「危険」を選んだのか。療養所外「社会」のインテリが権力・金・地位の幼稚な価値に迎合して特権に埋没した後も、療養所の知識人は困難且つ地味な自由への闘いを担い続けてきた。…この特権から最も遠い生き方、誠実さは、一体どのように育まれ維持されたのか。そして彼らがどう教育に関わったのか。

第１章　「奇妙な国」（隔離する必要はなかった）
第２章　患者教師と子どもの発見（園内通用学力；療養所における子どもの発見；民主化と特効薬と予防措置；予防法闘争と患者教師と派遣教師；患者教師と分教室自治；ピカイチの授業と普段着の派遣教師；隔離の「空洞化」と最後の子どもたち；新良田教室の失敗；予防法廃止と療養所の知性）
第３章　追放された患者教師（隔離と追放；癩病院の屋根の赤旗）