- 日本の深海
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資源と生物のフロンティア
ブルーバックス Bー1824
- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2013年07月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784062578240
[BOOKデータベースより]
日本の「海の広さ」は世界第6位で、そのほとんどが深海である。つまり、日本は世界屈指の「深海大国」といえる。実像はこれまで謎に包まれていたが、調査船の進歩などにより、少しずつ明らかになってきた。それは、私たちが想像していたよりもはるかに豊かな世界である。地形、資源、生物、環境など、多角的な視点で紹介する。
第1章 深海底への旅(日本列島に刻まれた深海の記憶;日本の深海底を旅する)
第2章 深海に眠る資源(メタンハイドレート;熱水鉱床 ほか)
第3章 深海の生物たち(日本近海の深海生物;深海生物を巡る旅 ほか)
第4章 深海と地球環境(地球の気候を支える海;深層水は地球を回る ほか)
第5章 深海から見た東日本大震災(震源域の海底でなにが起きていたのか;海はよみがえるか)
身近にありながら、海面の下を見通すことができないために、深海は永く未知の世界であった。しかし、調査船などの進歩もあり、いま、深海は少しずつその真の姿を私たちの前に現している。深海大国・日本。ようやくわかりはじめてきた、その豊かで変化に富んだ海の姿を紹介する。(ブルーバックス・2013年7月刊)
東京湾のすぐ近くの相模湾の水深は1600メートル。さらに隣の駿河湾は水深2500メートルという深さ。どのくらいの深さを深海と呼ぶのかは厳密には決まっていないが、海洋生物学では水深200メートルより深い海と定義することが多い。地質学では水深2000メートルより深い海が目安となっている。どちらにせよ、日本の海はほとんどが深海である。
日本は小さな島国で、領土面積は世界61位にすぎない。しかし領海と排他的経済水域を合計した面積では世界6位である。水深5000メートルより深い海域の堆積では世界1位というデータもある。つまり、日本は「深海大国」なのである。
身近にありながら、海面の下を見通すことができないために、深海は永く未知の世界であった。しかし、調査船などの進歩もあり、いま、深海は少しずつその真の姿を私たちの前に現している。
深海大国・日本。ようやくわかりはじめてきた、その豊かで変化に富んだ海の姿を紹介する。
日本の管轄海域面積は世界第6位で、その多くは深海。世界屈指の深海大国・日本の海底地形、資源、生物、環境など実像を紹介する。 日本の管轄海域面積は世界第6位で、その多くは深海。世界屈指の深海大国・日本の海底地形、資源、生物、環境など実像を紹介する。