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[BOOKデータベースより]
作家としての本格的な活動は、大正八年から十一年頃までの数年であり、わずか二冊の長編小説と六冊の短編集の自叙伝的な著作があるに過ぎない。若くして創作の筆を断ったため、いつしか「幻の作家」となっていったが、鋭い着想と精緻な心理描写を軸に、不思議な感覚の作風は高く評価されていた。入手困難であったその作品群から代表作を厳選し、さらに随筆等を加え、詳細な解説、エッセイ、年譜、参考文献を付す。
第1部 小説(兄弟とピストル泥棒;犬に顔なめられる;イボタの蟲 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 随筆・評論(軽井澤での里見〓(とん)氏 或る時の印象(1);牧場行き;荷風のこと ほか)
第3部 解説(中戸川吉二の文学―解説にかえて;中戸川の恋愛行;猫の目 ほか)
第4部 資料(中戸川吉二年譜;中戸川吉二作品目録;中戸川吉二主要参考文献)
「幻の作家」となりながら、鋭い着想と精緻な心理描写を軸に、不思議な感覚の作風が高く評価されていた中戸川吉二。入手困難であったその作品群から、代表作を厳選。関係写真、年譜、参考文献などを付した作品集。