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【2015年12月発売】
[BOOKデータベースより]
妊婦の血液から胎児の染色体異常を調べる「新型出生前診断」が、二〇一三年四月から日本でも始まった。また、遺伝子を調べることによって、将来発症しやすい病気や確率も判明するようになっている。このような医療技術の進歩は基本的には望ましい。だが、最新技術が命に関わる領域に踏み込んだことで、患者と家族は大きな選択を迫られるようになった。その結果、自らの判断が正しかったのか悩む人が増えている。それに対して私たちはどう考えればいいのだろうか。医学の進歩に、心のケアや倫理は取り残されていないだろうか。現状と課題を、精神科医の立場から考える。
第1章 「命の選択」を委ねられる時代
[日販商品データベースより]第2章 新型出生前診断と「心」の問題―後悔しない選択は可能か
第3章 遺伝子検査と「不安」の問題―もし「六〇%の確率でがんになる」と知らされたら
第4章 医療技術の進歩にとって「倫理」とは何か
第5章 「命の選択」に答えはあるか
終章 医療が目指すユートピアの陰で
新型出生前診断や遺伝子検査など、最新技術が命に関わる領域に踏み込んだことで、患者と家族は大きな選択を迫られ、自らの判断が正しかったのか悩む人が増えている。現状と課題を、精神科医の立場から考える書。