- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- むらをすくったかえる
-
- 価格
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 発行年月
- 2013年04月
- 判型
- B5変
- ISBN
- 9784799313176
[BOOKデータベースより]
むらはずれのぬまのほとりにすみついたいっぴきのかえる。しかし、むらびとたちからは「きもちわるいよそものがえる」としてきらわれていた。やがてむらがだいかんばつにおそわれるとしったかえるは、おもった。「まもなくたはたはかわき、いどはかれ、むらじゅうしにたえてしまうことだろう。ざまあみろだ!」しかしかえるはこうもおもった。「だけど、もし、おれのあまごいのうたでひでりからむらをすくうことができたなら…」。
[日販商品データベースより]村はずれの沼地のほとりに棲みついたかえるは、村人たちから「よそ者がえる」として嫌われていた。しかし、村が大かんばつに襲われると知ったかえるは、「雨乞いの歌で、村を救うことができたなら」と考える…。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- このすしなあに
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2010年06月発売】
- しんでくれた
-
価格:1,430円(本体1,300円+税)
【2014年04月発売】
- こなくてよかったサンタクロース
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2021年11月発売】
- コロネのおしりはどっち?
-
価格:1,499円(本体1,363円+税)
【2023年01月発売】
日照りが続き大かんばつに襲われようとしている村を、体を張って見事に救ったかえる。大恩人であるかえるは、村人にとってヒーローだったのか。・・・物語は、簡単にハッピーエンドにはならないようです。かえるがその村にやってきたのは一年前。長い長い旅を終えて、村はずれにある沼地に着いたのです。その静けさと風景の美しさがすっかり気に入っていたかえる。ところが、村人たちには歓迎されていない様子。「あのよそもの。ぬるぬるしていて、どうも気持ち悪い」「さっさとどこかへいってくれないかな」そこに届いた父からの手紙により、村人たちよりも早くこの村の危機を知るかえる。ここでかえるは何を思うのか。「ざまあみろだ!」受け入れてくれなかった村人たちへの怒りを表すのかもしれない。「もし、おれの雨乞いの歌で、日照りから救うことができたなら・・・」全く違う考えが生まれてくるのかもしれない。もし自分が同じ立場だったなら。もし自分が村人の立場だったなら。答えは一つではないのでしょう。そして、誰かが正解を教えてくれるわけでもないのでしょう。かえるの表情からは、本当の感情をなかなか読み解くことのできないこの絵本。いつもは底抜けに明るく笑える話を得意とする絵本作家サトシンさんが投げかけてきたテーマとは何なのか。難しいようだけど、子どもたちにはきっと考える力があるにちがいない。作者のそんな想いも見え隠れするようです。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
【情報提供・絵本ナビ】