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[BOOKデータベースより]
なぜ、「山さ逃げるべ」という児童の懇願も受け入れず避難が遅れたのか?なぜ、石巻市教育委員会は児童の聞き取り調査メモを廃棄したのか?なぜ、真相解明を求める遺族の声は聞き入れられないのか?膨大な資料開示請求から得た新事実と、行政・遺族双方への綿密な取材によって再検証する、渾身のノンフィクション。
プロローグ 「子どもたちは、見えない魔物に殺された」
[日販商品データベースより]釜谷地区と大川小学校―かつて、そこにあった風景
悲劇はどのように伝えられてきたのか
開示された聞き取り調査
「避難途中に大津波」は嘘だった?
ひた隠しにされた被災状況に関する公文書の「嘘」
「校長のひと言」から生じた「人災」疑惑
破棄された聞き取り「証言メモ」
石巻市教育委員会の混乱と逡巡
元指導主事の「証言メモを捨てた理由」
実態を把握していなかった文部科学省
やっと1年5か月後に実現した文部科学大臣視察
現場検証でもうやむやにされた「51分間」
大川小学校大惨事の目撃者たち
子どもの死の意味を問い続ける遺族たち「命の言葉」
生存児童の証言―てっちゃんとおっとうの覚悟
「空白の51分」を再検証する
大川小学校のこれから―いま、ここにある風景
エピローグ「子どもたちに、ひと目会いたかった」
3・11の大津波で全校児童108人のうち、実に74人の死亡・行方不明者を生んだ宮城県石巻市立大川小学校。膨大な資料開示請求から得た新事実と、行政・遺族双方への取材によって再検証するノンフィクション。