古代オリエントの宗教

講談社現代新書　２１５９

講談社
青木健（宗教学）　

• 価格: 946円（本体860円＋税）
• 発行年月: 2012年06月
• 判型: 新書
• ISBN: 9784062881593

内容情報

[BOOKデータベースより]

マニ教、ゾロアスター教からイスラームのグノーシス主義まで、異教の魔神たちが織りなすもうひとつの精神史。

序章　「聖書ストーリー」と「各民族の神話ストーリー」
第１章　マンダ教の洗礼主義―一〜二世紀のメソポタミア
第２章　マーニー教のイエス中心主義―三世紀のメソポタミア
第３章　ペルシアの国教ゾロアスター教ズルヴァーン主義―三〜八世紀のイラン
第４章　ミトラ信仰とアルメニア正統使徒教会―四〜五世紀のアルメニア
第５章　イスラームにおけるグノーシス主義の復活―八〜一〇世紀のメソポタミア
第６章　「聖書ストーリー」に吸収されたザラスシュトラ―九〜一三世紀のイラン
終章　「今日、われ（アッラー）は宗教を完成させた」

[日販商品データベースより]

パレスティナ発の「聖書ストーリー」は、メソポタミア平原を越え、イラン高原へ。東方へ膨張をつづける聖書ストーリーに対し、諸民族はいかに向き合ったか。最大の土着宗教ゾロアスター教、「真のキリスト教」を自称したマニ教、イスラームのグノーシス＝イスマーイール派――。１３世紀に「異教の魔神たち」が封じ込められるまで、宗教的想像力がもっとも奔騰した１０００年を描きだす、東方の精神史。