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- 二〇一一年の『家族の肖像』
-
ヴィスコンティとデカダンスとしての「近代」
彩流社
浅沼圭司
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2012年06月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784779117787
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[BOOKデータベースより]
2011年3月の危機は「近代」という時代の危機であった。科学とテクノロジーによって規定された制度としての「世界」。それがすでに破綻に瀕していることをあらわにしたのが、あの「危機」だった。その「できごと」がもたらしたカオス的な状況を、ヴィスコンティ晩年の作品をとおして読み解く。
第1主題 芸術と科学―「教授=ビアンカ」モティーフによる(世俗と聖域;近代的な美の理想 ほか)
[日販商品データベースより]第2主題 デカダンス―「教授=コンラッド」モティーフによる(対立し、照応するモティーフ;過去への志向 ほか)
第3主題 自然と人為―「教授=リエッタ」モティーフによる(自然としてのリエッタ;人間の肯定 ほか)
第4主題 政治とモラル―「コンラッド=ステーファノ」モティーフによる(政治あるいはイデオロギー;知識人 ほか)
東北大震災を機に「無常」を痛感した日本人にとっての「家族」「共同体」「国」、
そして〈絆〉の意義を問う。
東北・盛岡出身の美学者・淺沼 圭司による初の「家族」論。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」(『平家物語』)。自身が「晩年」を
迎えたことを深く意識しつつ、「人はいつ晩年を開始するのか」をめぐって考察を
始める。映画『家族の肖像』を軸に、人口減少問題を抱えた先進諸国が内在
している「頽廃」を探り、哲学的タームの「晩年様式」を積極的な意味に反転
させて、「日常」をいかに生きるかということを内省的に追求する。