ケアと尊厳の倫理

法律文化社
葛生栄二郎　

• 価格: 3,080円（本体2,800円＋税）
• 発行年月: 2011年02月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784589033161

内容情報

[BOOKデータベースより]

思い遣り＝ケア。かけがえのない価値＝尊厳。社会は合理性をこえた価値判断に満ちている。“ケアと尊厳”と“正義と自由”の二元構造で人間関係を、環境・平和問題を考える。

第１章　“人間の尊厳”はどこにあるのか（多義的で曖昧な“人間の尊厳”；“人間の尊厳”の思想史；現代の“人間の尊厳”論；自立性根拠説とその限界；所有の論理と存在の論理；尊厳感覚；クローン人間の尊厳）
第２章　ケアの本源性とケアリング・ネットワーク（極楽を見た男の話；ケア倫理の発見；ケア倫理とジェンダー；ケアの本源性；互酬性ネットワークと法；ケアは互酬性を超える；ケアと尊厳のサイクル）
第３章　ケアと正義を結ぶもの（温情車掌；ケアと正義のディコトミー；ケアと正義の相互浸透性；ケア―正義統合論；ケアと正義の統合原理としての“人間の尊厳”；互酬的正義から共感的正義へ）

[日販商品データベースより]

ケアとは相手に注意・関心をもつこと。本書では、人間の尊厳とは何かという考察をもとに、ケアの本質を探り、ケアリング関係の重要性を説く。さらに「正義」とケアの関係についても論及する。