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- おとうさんおかえり
-
ブロンズ新社
マーガレット・ワイズ・ブラウン スティーヴン・サベージ さくまゆみこ- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2011年02月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784893095084
[日販商品データベースより]
「よるになりました。おとうさんたちがかえってきますよ。」さかな、てんとうむし、うさぎのおとうさんが子どもたちのところにかえってくる…。世代を超えて愛される、マーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本。
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マーガレット・ワイズ・ブラウンは、42歳の若さで1952年に亡くなったのですが、実に100冊以上を世に残しています。
さらに凄いのは、70以上もの未出版の原稿が残されていたこと。
彼女の姉妹、Roberta Brown Rauchが売ろうとして上手くいかず、杉のトランクに何十年もしまっておいたのですが、1991年ウォーターマーク社のエイミー・グレイが500枚以上のタイプ原稿を再発見し、これらの出版にとりかかったとされています。
今回の作品は、文は、2010By Roberta Brown Rauchとあり、生前に発刊されたものではないようです。
驚いたのは、絵を描いたスティーブン・サヴェッジ。
1965年生まれとあり、この文に合わせて絵を描いたものと思われますが、実に文章とその時代にマッチングしています。
リノリウム版画を使った独特の作風で、ニューヨークタイムズ紙、ニューズウィーク誌へのイラスト提供や、絵本制作など、様々なジャンルで活躍とありましたが、木版にない粗さが魅力的です。
しかも、その色合いが絶品。
どのページも主体と背景がこの上ない纏まりを見せていて、しかも、色調が全く違うのです。
物語は、
「よるになりました。
おとうさんたちが かえってきますよ」
という文章で始まります。
色々な生物のおとうさんが帰ってくるエピソードが繰り返されるのですが、マーガレット・ワイズ・ブラウンらしいリズミカルなもの。
読み聞かせに相応しい作品と言えるでしょう。
最後のスティーヴン・サヴェッジの
「私を父親してくれた妻のステファニーと娘のクロエに」
という言葉も素敵で、非常に高い水準の絵本としてオススメします。(ジュンイチさん 40代・東京都 男の子12歳、男の子6歳)
【情報提供・絵本ナビ】