- 在庫状況:出版社よりお取り寄せ(1週間程度で出荷)
[BOOKデータベースより]
豊かな自然、開放的な人びと、時代の変化を感じさせない南仏の「生活」は、疲弊した現代人にノスタルジックな癒しを与える。「癒し芸術」とでも呼ぶべき表象はナショナリズムの最盛期に生まれた。それはどんな社会的背景から、いかなる作家によって創造されたのか?小説・演劇・映画を横断し、検証する犀利な「表象史」。
第1章 ドーデー『風車小屋だより』『アルルの女』
第2章 パニョル「マルセイユ三部作」
第3章 パニョル「ジオノ原作四部作」
第4章 パニョル『泉のマノン』『父の大手柄―マルセルの夏』
第5章 ゲディギャン『マルセイユの恋』
第6章 ベッケル『クリクリのいた夏』『画家と庭師とカンパーニュ』
「癒し芸術」とでも呼ぶべき南仏の表象は、ナショナリズムの最盛期に生まれた。それはどんな社会的背景から、いかなる作家によって創造されたのか。小説・演劇・映画を横断し、検証する犀利な表象史。
[商品紹介]
日本だけじゃないんですね。
プロヴァンスを中心とする南フランス地方は、世界文化において独特な特権的地位を占めてきました。かの地を舞台とした映画、小説、旅行記・エッセイ、料理本にいたるまで、〈南仏〉のイメージといえば、煩瑣な生活に疲れきった現代人に与えられるノスタルジックな「癒し」のイメージ。しかしこの「癒し的〈南仏〉」のイメージ、なんと19世紀後半にまで遡ることができるそうです。小説・演劇・映画などの領域を横断しながら、現在に至るまで150年ほどの伝統を有する〈南仏〉を詳