[BOOKデータベースより]
「捏造事件」とは何だったのか―。その背景と経過、日本考古学協会による検証作業をたどり、10年を経た今日、あらためて日本前期旧石器研究の方向性を問い直す。
プロローグ
発掘捏造の学史的背景
ルビコン河としての座散乱木第三次調査
馬場壇A遺跡以後の調査
小田静夫らによる批判
破綻を見せた前期旧石器の型式編年研究
捏造発覚前の風評と異義申し立て
毎日新聞による発掘捏造スクープ
疑惑遺跡の検証へ
東北日本の旧石器文化を語る会主催の会津シンポジウム
日本考古学協会による特別委員会の発足
藤村告白メモ
検証はどのようにおこなわれたのか
藤村コレクションの中味
巧妙な捏造の手口
捏造に使われた石器はどこから
共同研究者たちの記者会見
検証をふりかえって
捏造後、何が変わったか
再生に向けて―日本旧石器学会・アジア旧石器協会の設立
どこまでさかのぼる日本列島の人類史
エピローグ―未来志向の研究
日本考古学界のみならず、各界に大きな衝撃と混乱をもたらした「捏造事件」とは何だったのか。その背景と経過、日本考古学協会による検証作業を辿り、10年を経た今日、改めて日本前期旧石器研究の方向性を問い直す。
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[商品紹介]
考古学、暗黒の10年を抜けて
「日本の前期旧石器文化の存在を証明し、世界的に注目を集める遺跡発掘が、捏造だった。」10年前、新聞やテレビを賑わした日本考古学会の一大スキャンダルを覚えていらっしゃいますか。学会を揺るがし、考古学の意義の根本を覆すような事件でした。本書は、事件後に日本考古学会で編成された検証チームを率いた松藤教授が語る、10年目の総括です。