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[BOOKデータベースより]
「鳥ヶ峰の勇者は空をとぶ」という言い伝えのある空中砦の街に、林子は、たったひとりでやってきた。小さな胸に、たいへんなひみつをかかえて。そんな林子に一太は、なんとしても、「風の祭」を見せたいとねがうのだが…。
[日販商品データベースより]“鳥ケ峰の勇者は飛ぶ”という言い伝えのある空中砦の街に、林子はたったひとりでやってきた。小さな胸に、大変な秘密をかかえて。そんな林子に一太は何としても“風の祭”を見せたいと願うのだが…。
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2011年度読書感想文全国コンクール小学校高学年の部課題図書。
11歳になったばかりの林子は、おじいちゃんの住む鳥ヶ峰の街に一人でやってきます。
ここは、空中砦のような石垣の上にあり、「鳥ヶ峰の勇者は空をとぶ」という言い伝えもあるというのです。
見るもの聞くもの珍しいことばかりの林子につられて、
この街の様子がグイグイと語られます。
近所の集落には男の子ばかりで、いとこの一太と一緒の世界は、
まさしく男の子ワールド。
でも、林子も負けてはいないはじけっぷりです。
後半は、三味線・胡弓の音色と歌、踊りが一体となる風鎮めの祭を軸に、
林子の秘密も明らかになります。
そして、帰る間際、林子は「鳥ヶ峰の勇者は空をとぶ」を体感します。
それぞれの境遇の中で精一杯生きる子どもたちの姿が清々しかったです。
連綿と続く伝統行事の重みも感じます。
それは、鳥ヶ峰の街の風土と一体化した人々の知恵なんでしょうね。
表題にもある「天風」も、不思議な存在感です。
林子ちゃん、きっと、大丈夫!(レイラさん 40代・兵庫県 男の子17歳、男の子15歳)
【情報提供・絵本ナビ】