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[BOOKデータベースより]
ひとりぼっちのかんこにふしぎな風助さんとかおという友だちができた…。小学校中級から。
[日販商品データベースより]3年生のかんこは、風助という不思議なじっちゃんと知りあった。風助は空き地の平たい石のことを、ヤマトシジミの食卓だと教えてくれた。風助が姿を消してしまった日、ヤマトシジミの食卓に女の子がすわっており…。〈受賞情報〉日本児童文学者協会賞(第51回)
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息子が学校で借りて来ました。
不思議なタイトルとほのぼのとしたイラストに惹かれて読んでみると、情感のあるお話でした。
かんこは、風助さんという不思議なおじいさんを拾ってきます。おじいさんが空き地の平たい石の上に座っていて足をくじいていたからです。
その日からその不思議なおじいさんは、かんこの家に居ついてしまうのです。
かんこの家では岩手に住む一人暮らしの祖父が亡くなったこともあり、その不思議な老人が祖父に重なったのかもしれませんね。
実家で同居ということが難しい時代、晩年はどうしても一人で暮らすということになってしまいます。
実際、私の母もそうでした。そんなことを重ねて読むと、尚更この老人のことがほおっておけなくなる家族の気持ちがわかる気がします。
この老人がどんな人であったのかは後半わかりますが、かんこの家で楽しく過ごせた時間があってよかったなあと思えました。
ほのぼのとした話の中に、しみじみとした切なさも同時に感じました。(はなびやさん 40代・愛知県 男の子9歳)
【情報提供・絵本ナビ】