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- 村上春樹とフィクショナルなもの
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価格:2,640円(本体2,400円+税)
【2022年02月発売】
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【2022年02月発売】
[BOOKデータベースより]
今までに二度のベスト・セラーを生み出した作家の、創造の秘密をとらえた本。分かりやすい具体例に富む。彼の文学の先端で何が起こっているのか。現代文学にもたらしたものは何か。とりわけ、『ねじまき鳥クロニクル』と『海辺のカフカ』をめぐる部分は示唆的である。精神分析のかかえる起源との距離を、隠喩の構造に重ね、量子論に重ね、阪神大震災とサリン事件にまで射程を延ばす。
序章 村上春樹は負けた!
[日販商品データベースより]第1章 “ふたたび”の物語論理(“再”の構造;帰還と反復;ジャンクとノモンハン;オイディプス王と“不気味”)
第2章 切断という物語論理(“切断”の物語群;阪神大震災と「半分のわたし」;ふたつの物語・世界・「僕」;ラカンと“切断”の論理)
第3章 歴史の出現と井戸マジック―『ねじまき鳥クロニクル』詳論(インタビューと水路転落;失われた声 獲得された声;声の正体とコミットメント;大江健三郎VS村上/春樹;多世界解釈とふたつの場所:『ねじまき鳥クロニクル』の論理;村上春樹と新憲法)
第4章 隠喩構造―『海辺のカフカ』を読む(隠喩の構造式;『海辺のカフカ』の世界;父親殺しの物語 物語の父親殺し;隠喩的 量子論的)
「ねじまき鳥クロニクル」「海辺のカフカ」「1Q84」…。村上文学の先端で何が起こっているのか。精神分析の抱える起源との距離を、隠喩の構造に重ね、量子論に重ね、阪神大震災とサリン事件にまで射程を延ばす。