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- 眼ある花々/開口一番
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- 価格
- 586円(本体533円+税)
- 発行年月
- 2009年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784334746742
[BOOKデータベースより]
水際の木に何万と群がったホタルが蒼白く輝き浮かび上がる「夜の花」。小さな屋台で氷の上に置かれ売られるジャスミンの花…。戦禍のヴェトナム、中国・天安門広場など世界各国「花のある情景」をテーマに書かれた『眼ある花々』。釣り、スキー、パイプ、食、酒、はては女までを探究し、趣味・道楽を極めた『開口一番』。百花繚乱の言葉で綴るエッセイ二作品を収録。
眼ある花々(君よ知るや、南の国;一鉢の庭、一滴の血;指紋のない国;茶碗のなかの花;寒い国の花 ほか)
開口一番(脱獄囚の遊び;われ敗れたり;六月の風;“オジサマ”の楽しみ;オレはカミナリだぞ ほか)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【その他】 ベトナム、カナダ、パリ、北京……と、開高健がこれまでに訪れたさまざまな場所の思い出を、花にことよせて綴ったエッセイ集『眼ある花々』は、とにかく文章がどうしようもなく素晴らしく、何度読み返したかわかりません。〈光輝がふッと消えると、その穴へ闇がなだれこむ〉〈そこに真紅の血が一滴輝いている。声もなく輝いている。茸のように輝いている〉〈巨大な青銅盤を一撃したあとのこだまのようなものがあたりにたゆたっている〉等々、あまりに何度も読み返したために体の一部のようになっているフレーズが無数にあります。中公文庫版が絶版になっていたのが、形を変えてまた読めるようになって、こういう場でお勧めできるのが嬉しいです。
ベトナム、カナダ、パリ、北京……と、開高健がこれまでに訪れたさまざまな場所の思い出を、花にことよせて綴ったエッセイ集『眼ある花々』は、とにかく文章がどうしようもなく素晴らしく、何度読み返したかわかりません。〈光輝がふッと消えると、その穴へ闇がなだれこむ〉〈そこに真紅の血が一滴輝いている。声もなく輝いている。茸のように輝いている〉〈巨大な青銅盤を一撃したあとのこだまのようなものがあたりにたゆたっている〉等々、あまりに何度も読み返したために体の一部のようになっているフレーズが無数にあります。中公文庫版が絶版になっていたのが、形を変えてまた読めるようになって、こういう場でお勧めできるのが嬉しいです。
岸本佐知子/作家 翻訳家
3 SPECIAL BOOKS掲載日:2012/12/27
【情報提供・3 SPECIAL BOOKS】