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- せみまる
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第18回山本七平賞受賞作
本書を読んで、なるほど、と頷かされたのは官僚と報道機関の構造に関する分析。自らの経験も語りながら、そのいかんともしがたい関係について言及しています。ニュースソースたる官僚のほうが売り手として強いってことです。
それから、社会科で習った「三権分立」というものが、いかに形骸化されているかという事実を指摘しています。つまり、官僚が行政執行だけではなく政策の立案まで現実的には実行しているらしいという著者の主張。つまり政治家と官僚の二重権力が国政をわかりにくくさせているということですね。
そういった暴露本的な興味もある程度満足させてくれながらも、本書の筆致が非常に理知的で感情的でないことに好感が持てます。そして、官僚主義的なことは、実は官僚だけではなくあなたにも覚えがないですか、と問うてくる厳しさもあって、そのあたりが受賞の理由になったのではないでしょうか。
[BOOKデータベースより]
「私はかつて官僚のポチだった」政府税調委員も務めるエリート記者が本音で綴った懴悔録。
第1章 官僚とメディアの本当の関係(新聞は何を報じているか;不可解な事件;霞が関の補完勢力になった新聞;転向の理由;政権を内側からみるということ)
[日販商品データベースより]第2章 権力の実体(政治家と官僚;「増税」をめぐるバトル;財務官僚の変わり身;福田首相の本心l事務次官等会議)
第3章 政策の裏に企みあり(「政策通」の現実;カネは国が使うべきか、国民が使うべきか;定額給付金は「ばらまき」か;「官僚焼け太り予算」を点検する;政策立案の手法;「専務理事政策」とはなにか)
第4章 記者の構造問題(記者はなぜ官僚のポチになるのか;真実を報じる必要はない?;「特ダネ」の落とし穴;紀者は道具にすぎない;官僚にとっての記者クラブ)
第5章 メディア操作を打破するために(霞が関幻想;先入観としての「三権分立」;「政府紙幣犯行問題」の顛末;記者が陥る「囚人のジレンマ」;報道の力を取り戻すために)
『官僚との死闘七〇〇日』で政官界を震撼させた著者が、「政府税調」「財政審」両委員として見た政・官、そしてマスコミの裏街道を一刀両断に描き切る。「権力の本質」がわかる大人の教科書、永田町・霞が関編。〈受賞情報〉山本七平賞(第18回)