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- 紀州 改版
-
木の国・根の国物語
角川文庫 15521
- 価格
- 748円(本体680円+税)
- 発行年月
- 2009年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784041456118
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「近現代史<昭和・平成>」レビューコメント
個人的には戦後生まれの最高の芥川賞作家と考える、中上健次の故郷、紀伊の国のルポ。昭和の地方の断面を鋭くとらえたドキュメンタリー。濃い一冊。(じみ・ふりっぷ/男性/40代)
[BOOKデータベースより]
新宮、古座、吉野―。神話と伝説、そして敗者の地、故郷・紀州。その自然の核を探り当てたい。生の人生を聞きたい。地霊と言葉を交わし、美しさのおおもとを見たい。漁業組合で、製材所で、食肉センターで、この土地に生まれ、生活する人々の声を求め、中上は歩き廻り、立ちどまり、また歩く。「差別」という物の怪は、まだこの地をさすらっているのか。鋭い視線で半島をえぐる旅を記録した、ルポルタージュの歴史的快作。
序章
[日販商品データベースより]新宮
天満
古座
紀伊大島
和深
日置
朝来
皆ノ川
本宮
尾呂志
有馬
尾鷲
紀伊長島
松阪
伊勢
古座川
十津川
吉野
田辺
御坊
和歌山
高野
天王寺
終章・闇の国家
紀州、そこは、神武東征以来、敗れた者らが棲むもう一つの国家で、鬼らが跋扈する鬼州、霊気の満ちる気州だ。そこに生きる人々が生の言葉で語る、”切って血の出る物語”。隠国・紀州の光と影を描く。