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[BOOKデータベースより]
かつての世界の憧れの国は、根底から変わってしまった。アメリカン・デモクラシーは姿を消し、人口の13%が飢え、16%が医療保険に入れず病院に行けない超格差社会となり、教育の場では宗教が科学と入れ替わろうとしている。これは、“彼ら”が「四つのM」(マネー、メディア、マーケティング、マネジメント)を駆使し、財団、シンクタンク、ロビー活動、政党、弁護士、活動家組織を通して、じっくりと戦略的にアメリカを乗っ取る「長征」を行なってきた結果である。本書は、米国社会と権力にメスを入れ、“彼ら”の戦略と戦術を詳細に分析した、欧米で話題の書である。
第1章 つくり変えられた常識―いかに右翼は文化的ヘゲモニーを握ったのか?(新自由主義の「教義」;「今ではみなサッチャー主義者」―ピーターの友人たち ほか)
[日販商品データベースより]第2章 外交政策とネオコン(アメリカと外交政策;中東に魅惑されるネオコン ほか)
第3章 キリスト教右派による「長征」(アメリカ政治と宗教;宗教勢力の歴史と現在 ほか)
第4章 風前の“啓蒙の灯”―科学への攻撃(「愚鈍化」するアメリカ;科学と宗教―相容れない二つの世界 ほか)
第5章 ロビイストと権力―ビジネス界の圧力がつくり出す格差社会(ロビーとは何か?;全米商工会議所と文化戦争―パウエルの処方箋 ほか)
ブッシュ後、アメリカは変われるか。デモクラシーは姿を消し、超格差社会の貧困大国となり、教育の場では科学が否定され、子どもたちの愚鈍化が進む。アメリカが“彼ら”の支配から脱出できる方法を探る話題の書。