水と夢

物質的想像力試論
叢書・ウニベルシタス　８９８
Ｌ’ｅａｕ　ｅｔ　ｌｅｓ　ｒｅ＾ｖｅｓ．

法政大学出版局
ガストン・バシュラール　及川馥　

• 価格: 4,620円（本体4,200円＋税）
• 発行年月: 2008年09月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784588008986

内容情報

[BOOKデータベースより]

生命の元素、“水”の詩学。かぎりなく流動と循環を繰り返し、海水にも淡水にも、泥にも乳にもなる水。この元素は人間を、ときに温かな母性の幸福へ、ときに冷たく孤独な死の危険へといざなう。詩句や神話に表現された水のイマージュへの「物質主義的」分析が、“新しい批評”の時代を予見させた記念碑的著作。詳細な註とともに、約４０年ぶりの新訳でよみがえる。

第１章　明るい水、春の水と流れる水―ナルシシスムの客観的条件、恋する水
第２章　深い水‐眠る水‐死んだ水―エドガー・ポーの夢想における〈重い水〉
第３章　カロン・コンプレックス―オフィーリア・コンプレックス
第４章　複合的な水
第５章　母性的水と女性的水
第６章　純粋と浄化、水の倫理
第７章　淡水の優位
第８章　荒れる水
むすび　水のことば

[日販商品データベースより]

原初の生命に力を与えた物質、水。かぎりない流動性をもち、海水にも淡水にも、泥にも乳にもなるこの生成のエレメントは、知覚し想像する人間に、ときには母の穏やかな幸福を、ときには冷たく孤独な死の危険をあたえる。詩句や神話に表現された水の想像力への「物質主義的」分析が、新しい文芸批評の時代を予見させた記念碑的な著作。詳細な註とともに、約４０年ぶりの新訳でよみがえる。