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- おにいちゃん
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- 価格
- 1,210円(本体1,100円+税)
- 発行年月
- 2008年08月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784333023370
[BOOKデータベースより]
いもうとは、なまいきです。いもうとは、あまえんぼうです。いもうとは、なきむしです。いもうとは、すごく、うるさいです。だけど、たまーに、ちょっと、かわいいです。
[日販商品データベースより]ぼくの妹、ゆうかは3歳。妹なのに、ぼくのことを「コースケ」と呼び捨てにする。今日はクリア寸前のゲームのスイッチを消され、思わず頭を叩いてしまい…。生意気な妹に振り回されるお兄ちゃんのお話。
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【あらすじ】
3歳の妹は生意気。兄を呼び捨てにしたり、勝手にゲームを切ったり、まるで母親気取りで上から目線。母親も妹に騙されて、頭ごなしに兄を叱る。そんな家庭を飛び出した兄は、秘密基地に隠れるが…
きょうだい関係の難しさを、容赦なく描く。
【感想】
この話は、本気で怒りがこみ上げてきます。下の子はかわいいから大事にする、上の子は大きいのだから我慢しなさい…こんな理不尽なやりかたがあるの?
自分の子ども時代も、このお話と同じように、「妹は怒られない」で妹の不始末の後片付けをされられました。そんな体験がリアルに思い出されて、本気で頭に来ます。
ブリッこ、ええ格好しい、邪悪な部分を誤魔化している、浅はかで愚か、暴力、権力争い…容赦なく「きょうだい」の真実を描いています。本当に、きれいごとでは済まされない、きょうだいの見にくい部分が目の前に展開されています。
ああ、このようにして、大きくなっても、争い、死ぬ間際まで仲の悪い兄弟って、あるなあ…親類同士の骨肉の争いを連想させます。ノンフィクションじゃないでしょうか(笑)。
兄は単にバカで済まされそうですが、妹の方は邪悪な感じがして、将来が心配です。親も表面的なところしか見ていないで、理想の世界から出てこないし、思い込みで子育てしている感じが伝わってきて、悲しい一家です。
でも、これが現実なのです。どこの家でも、多かれ少なかれ、きょうだいの間、あるいは親子の間での行き違いや葛藤、いろいろなものが発生します。それを乗り越えて、私たちは成長していくので…意外と重たいテーマでした。読み応えあり!(渡”邉恵’里’さん 30代・東京都 )
【情報提供・絵本ナビ】