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対象認知における「ことば」と「思いなし」の構造
知泉書館 田坂さつき
点
プラトンの『テアイテトス』は「知識とは何か」を探求した中期対話編である。全体は「知識は感覚である」、「知識は真なる思いなしである」、「知識はロゴスを伴った真なる思いなしである」の三部より構成され、これら三つの定義の吟味を通して知識が問われるが、その探求は失敗に終わる。以来、現代に至るまで多くの哲学者によって「知識とは何か」が問われ続けてきたが、未だに解決を見ない哲学の難問である。本書の伝統的解釈は20世紀初頭のコーンフォードをはじめオーウェンなどに代表され、そして今日ではバーニエットによる、イデア論を前提にしないで知識を物事の「総合的理解」であるとする考え方が多くの支持を得ている。これに対し著者は従来の研究が『テアイテトス』全体の複雑な議論構成に必ずしも即していない点に着目し、議論構成を根拠に、一貫した視点からプラトンの視座を読み解くことにより新たな解釈を提示した。
第1部 「感覚」(「知識は感覚である」という定義をめぐって;知識とことば;プロタゴラスと相対主義;感覚と思考)第2部 「思いなし」(「偽なる思いなし」と知識;「偽なる思いなし」と対象の認知)第3部 「ロゴス」(アポリアの解明)
プラトンの『テアイテトス』は「知識とは何か」を探求した中期対話編である。全体は「知識は感覚である」,「知識は真なる思いなしである」,「知識はロゴスを伴った真なる思いなしである」の三部より構成され,これら三つの定義の吟味を通して知識が問われるが,その探求は失敗に終わる。以来,現代に至るまで多くの哲学者によって「知識とは何か」が問われ続けてきたが,未だに解決を見ない哲学の難問である。本書の伝統的解釈は20世紀初頭のコーンフォードをはじめオーウェンなどに代表され,そして今日ではバーニエットによる,イデア論を前提にしないで知識を物事の「総合的理解」であるとする考え方が多くの支持を得ている。これに対し著者は従来の研究が『テアイテトス』全体の複雑な議論構成に必ずしも即していない点に着目し,議論構成を根拠に,一貫した視点からプラトンの視座を読み解くことにより新たな解釈を提示した。
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[BOOKデータベースより]
プラトンの『テアイテトス』は「知識とは何か」を探求した中期対話編である。全体は「知識は感覚である」、「知識は真なる思いなしである」、「知識はロゴスを伴った真なる思いなしである」の三部より構成され、これら三つの定義の吟味を通して知識が問われるが、その探求は失敗に終わる。以来、現代に至るまで多くの哲学者によって「知識とは何か」が問われ続けてきたが、未だに解決を見ない哲学の難問である。本書の伝統的解釈は20世紀初頭のコーンフォードをはじめオーウェンなどに代表され、そして今日ではバーニエットによる、イデア論を前提にしないで知識を物事の「総合的理解」であるとする考え方が多くの支持を得ている。これに対し著者は従来の研究が『テアイテトス』全体の複雑な議論構成に必ずしも即していない点に着目し、議論構成を根拠に、一貫した視点からプラトンの視座を読み解くことにより新たな解釈を提示した。
第1部 「感覚」(「知識は感覚である」という定義をめぐって;知識とことば;プロタゴラスと相対主義;感覚と思考)
[日販商品データベースより]第2部 「思いなし」(「偽なる思いなし」と知識;「偽なる思いなし」と対象の認知)
第3部 「ロゴス」(アポリアの解明)
プラトンの『テアイテトス』は「知識とは何か」を探求した中期対話編である。
全体は「知識は感覚である」,「知識は真なる思いなしである」,「知識はロゴスを伴った真なる思いなしである」の三部より構成され,これら三つの定義の吟味を通して知識が問われるが,その探求は失敗に終わる。以来,現代に至るまで多くの哲学者によって「知識とは何か」が問われ続けてきたが,未だに解決を見ない哲学の難問である。
本書の伝統的解釈は20世紀初頭のコーンフォードをはじめオーウェンなどに代表され,そして今日ではバーニエットによる,イデア論を前提にしないで知識を物事の「総合的理解」であるとする考え方が多くの支持を得ている。
これに対し著者は従来の研究が『テアイテトス』全体の複雑な議論構成に必ずしも即していない点に着目し,議論構成を根拠に,一貫した視点からプラトンの視座を読み解くことにより新たな解釈を提示した。