病原体から見た人間

ちくま新書　６６７

筑摩書房
益田昭吾　

• 価格: 792円（本体720円＋税）
• 発行年月: 2007年07月
• 判型: 新書
• ISBN: 9784480063687

内容情報

[BOOKデータベースより]

環境を破壊して繁栄を謳歌し、諸欲によって我が身の破滅を招く…。人間の本質を、病原体から読み解く理不尽すぎる行為の謎。

第１章　病原体の環境と人間の環境（「環境あっての生物」という原則に反する存在；宿主―寄生体関係の起源とは　ほか）
第２章　生物としての病原体（細菌に寄生するバクテリオファージ；本来の環境を失った生物のありよう　ほか）
第３章　いろいろな病原体の生き方（予防接種とは免疫のしくみを利用し直すこと；ヒトは破傷風菌の生態に影響力を持たない　ほか）
第４章　病原体としての人間（環境と生物は対等の関係にある；環境の論理と寄生体の論理　ほか）
第５章　人間特有の生き方（複数の個人を宿主とする寄生体としての「公」；記号による世界は時間的に存在する　ほか）

[日販商品データベースより]

宿主の命を脅かす病原体のように、自然環境を破壊しながら繁栄する人類は、地球にとっての病原体にたとえられる。無害なはずの寄生体が感染症を起こす理由に注目すると…。病原微生物の生態から人間の本質を探る。