この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 金運スピ散歩
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2023年03月発売】
- 激ヤバ
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2023年05月発売】
- Over the Moon〜わたしの人生の小さな物語
-
価格:2,420円(本体2,200円+税)
【2023年12月発売】
- 一旦書かせて頂きます
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2023年04月発売】
- 悪党 潜入300日ドバイ・ガーシー一味
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2023年03月発売】
[BOOKデータベースより]
この苦が、あの苦が、すべて抜けていきますように。「群像」連載時より大反響の長篇詩遂に刊行。
伊藤日本に帰り、絶体絶命に陥る事
[日販商品データベースより]母に連れられて、岩の坂から巣鴨に向かう事
渡海して、桃を投げつつよもつひら坂を越える事
投げつけた桃は腐り、伊藤は獣心を取り戻す事
人外の瘴気いよいよ強く、白昼地蔵に出遇う事
道行きして、病者ゆやゆよんと湯田温泉に詣でる事
舌切らず、雀は婆を追い遣る事
梅雨明けず、母は断末魔に四苦八苦する事
ポータラカ西を向き、粛々と咲いて萎む事
鵜飼に往来の利益を聴きとる事
耳よ。おぬしは聴くべし。溲瓶のなかの音のさびしさを。の事
秋晴れに浦島の煙立ち昇る事
瘤とり終いに鬼に遇い、雀の信女は群れ集う事
伊藤ふたたび絶体絶命、子ゆえの闇をした走る事
とげ抜きの信女絶望に駆られて夫を襲う事
良い死に方悪い死に方、詩人は死を凝視める事
伊藤病んで、鳥花に変じ、巨木はべつに何にも変わらぬ事
母の苦、父の苦、夫の苦、子どもの苦、でもなによりも「私の苦」…。女であることのしんどさを、愛と毒にみちた、生きた言葉で解放する説教節。「群像」連載時より大反響、話題の“長篇詩”遂に刊行。〈受賞情報〉紫式部文学賞(第18回),萩原朔太郎賞(第15回)