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[BOOKデータベースより]
悪にして善。三代目山口組直参・山本次郎は奇怪なヤクザである。必要を感じれば、凶暴な行為をためらわなかっただけだが、その果敢さがヤクザや警察さえ怯えさせた。しかし、殺しの次郎は同時に仏の次郎でもあった。後年、次郎は山口組を抜け、兵庫県宝塚市の山中二万坪に「宝塚地蔵園」を自費で開設、父母に孝養を説いた。他方、次郎は鎧兜(よろいかぶと)で旧農林省に乗り込み、食管法をつぶすべく一人だけのデモを掛けたりしている。異色のヤクザ、山本次郎は山口組外伝の主人公としてはうってつけである。
殺しの次郎と地蔵の次郎
水害、空襲、敗戦の神戸
餓狼の群れ
わさび屋のタマを取れ
本多会ダボカツ殺し
屋根の上の捕物帖
力道山と女のトラブル
「山次組」結成
刑務所での開眼
逆風の山口組
食管法を叩きつぶせ
お礼をもらう金貸し業
福田赳夫と宝塚地蔵園
組を抜けて一本どっこに
田岡一雄死して後