- ランボー自画像の詩学
-
- 価格
- 2,530円(本体2,300円+税)
- 発行年月
- 2005年02月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784000280556
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- ボードレール詩と芸術
-
価格:6,600円(本体6,000円+税)
【2023年03月発売】


























[BOOKデータベースより]
ランボーの詩には自分を架空の人やものとして思い浮かべ、自分との類似性を前提としない自画像を描くことからその形を取り始めるものが多い。一〇歳の頃のノートから『イリュミナシオン』の詩篇へ―詩をたんなる夢想として終わらせずに実存をめざすランボーの詩の歩みをたどり、「かくもありえた自画像」の執筆を遂行するなかで詩人が賭けていたものと、その詩の内側から食い破って噴出する力を同時に探る。
第1章 言葉の発見(現実を書き換える;孤児の夢、母の夢 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 未知への意志―船という自画像(内なる彼方;海の詩へ ほか)
第3章 科学と学問(西洋文明への皮肉な視線;通俗科学の取り込み ほか)
第4章 内省を媒介する形象(孤独と飢餓の隠喩;声による自画像 ほか)
第5章 火を盗む者の変容―『イリュミナシオン』の自画像(思い出すこと、夢見ること;「他のいくつもの生」 ほか)
少年期のノートから「酔いしれた船」「地獄の一季節」、そして「イリュミナシオン」へ。分身的形象に仮託したフィクションの構築を通じて、単なる夢想ではない実存をめざす彼の詩の歩みを辿り、詩人の内奥に迫る。